タチバナです
寒い日はカイロが欲しくなりますよね。
私もよく使っています。
ところで、役目を終えた使い捨てカイロはやはりくずかご行きになりますよね…。
私の場合は、靴などの消臭でよく利用してます。
さすがにここまで汚くないですけど…。
なんと、使い捨てカイロに水をきれいにする作用があるようです!!
中身の酸化鉄を再利用して水をきれいにするプロジェクトの事業化に取り組んでいるのが、2018年に「Go Green Group 株式会社」を設立した山下崇さんです。
使い捨てカイロに入っている粉は、単純にいうと「鉄と炭の粉」。パッケージの密封が解かれて空気中の酸素と反応すると熱を発生します。これまでは使い終わったものはゴミとして焼却処分されていました。これを捨てずに回収し、企業秘密のとある酸を加えて鉄と炭の団子「Go Green Cube」というチップに加工したものを、池や川などヘドロが発生している水に投入します。そうするとチップから「二価鉄イオン」が溶け出して、ヘドロに含まれる硫化水素等による悪臭を抑えるほか、リン酸を「リン酸鉄」に変化させ沈殿させることで富栄養化を抑え、赤潮やアオコなどの原因となるプランクトンの大量発生を防ぎます。そして光合成細菌による光合成が活性化されることで、水生生物の生育に適した環境へ「戻っていく」のだそうです。チップの成分は約9割が地球上で最も多い元素である鉄なので、水の中で仕事を終えた後も安心。使い捨てカイロがチップに適している理由は、使用されている鉄が合金化などの処理を施されておらず、自然界に存在する鉄に最も近いからなのだとか。
東京海洋大学の協力で、ゴルフ場の池でも実験を行っています。ゴルフ場の環境は、芝生の養生やコースのメンテナンスが最優先で、様々な農薬や堆肥が散布され、地表から浸透して池や近隣の河川にヘドロとして堆積して悪臭を放つ原因になっています。そこへ池の水1立方メートルに対して10グラムのGo Green Cubeチップを、1週間ごとに1回投入し続けました。その結果、13週間後には池の底のヘドロが水面から目視できる程度の透明感が現れて、見た目にも綺麗になったのです。
山下さんには夢があります。4年後に開催を予定されている「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)までに、会場となる夢洲周辺の海をきれいにすること。更にその先には「世界中の“人が汚した水”を元に戻したい」とも語っています。
※ひまわり通信2月号の記事を引用いたしました。
こんな効果があることには驚きです…((+_+))
使い終わった使い捨てカイロが、水をきれいにして水の中の生物を助けるなんて素敵なことですよね。
使い捨てカイロの処分に困ったらこのようなお話をぜひ思い出してください✨